短編のあとがきたち
ガニメデの少女
これはわたしの実体験に基づき、帰国してから日本の旧態依然の上下関係ルールがわからなかった時のお話。そしてタイトル通り、神話のガニメデです。ギリシャ神話読んでもらえればわかりますが、あれよあれよと担がれてあきちゃんはマネージャーになったんだよ、という話でした(笑)
まあでも戦犯は幸村くん。幸村くんはただ単にほんとにちゃんと球遊びできたらいいなと思ってたんだ。ちなみに謎のスライスを打つのも実話で、テニスの先生に「どうしたらどんな打ち方出来るんだ?!」と呆れと感嘆交じりの謎のお言葉を頂きました。ウェーイ✩
わたし今ですら日本は右車線なのか左車線なのか曖昧だし、本の綴じ方が左側なのか右側なのかすぐ答えられる自信がないです。日本とアメリカってほんと文化圏違うし、言語間の距離遠いですし帰ってきた時分からないことばかりで周りに迷惑かけたと思うんだよな〜。りぼんとちゃお買うために部活休んだっけ(笑)
でもその後はあきちゃんのようにハードな部活に熱心に取り組むようになりましたのでご心配なく!それでも日本の部活というのは異様だなぁというのは渦中にいて、そこから飛び出した今でも思いますし教師になった友人と先輩から「あの顧問の下でよく生き残れたね……」と褒め(?)言葉を貰いました!!それくらい異常だったんですね~(他人事)
立海はまさにそういうところあるんじゃないかって思うけど、軍隊みたいに個性を殺すような感じではないからそこがとても救いになってるのかなと思っている。生徒の意思とか尊重してるし、ジャッカルとか過ごしやすそうにしてるもんね。毛利先輩みたいな人もいることだし……。
ちゃんが半ば問題児だったよ的な話は新テニ編での「知らなくてもいいこと」にもあります。そちらも併せて読んだら面白いかもしれません!蓮二の苦労が見れて…… (蓮二よ、その節はマジにお世話になり申した、すまぬといった気持ち)
ゼロ距離射撃
ちゃんの女性としての魅力ってどういうところで弦一郎は感じてるの?ということで書いたお話、ブン太視点。
無自覚ギルティな男子の性欲を刺激しちゃうような感じなのかなと予想しながら書いてみました。というかわたしが散々大学の時に同期と後輩に色々と注意された覚えがあるからそれを元に書きました。ブン太は女子としては区分してるけど別に自分が好きな女と思ってない女子に関してはこういう下衆いところあるだろーな、だってハチャメチャに女友達いるもんと思った次第。
あと一番書きたかったのはですねー、ちゃんが押し付けがましく弦一郎の帽子を取ってバタバタ~って扇いであげちゃうシーン!こういう彼女の世話焼きの性格をちゃんと書いてみたいんでした。はた迷惑だけど、まあマネってそういう仕事だもんなと思いつつ迷惑だなと思いながら書いていた。あと弦一郎の大事な帽子をちゃんに取り上げられても、別に弦一郎はそんなに動じないくらいには信頼関係が出来てるんだよっていう表現でもありました。
このお話は書いててとっても楽しかったです♡♡
VS風紀委員
ちゃんってどんな子?を中学生編であまり書けてないな~と思い書いたお話でした。部活上での活動はたくさん表に出ているんだけど、実は全然模範生でもないしどうしようもないところもあるんだよ~って。
テニパを読んでみると風紀委員である柳生が仁王とブン太の髪の毛についてなんとかしようとしてることも読み取れるので、風紀委員として弦一郎と柳生があんな風に活動してるのは漫画内でもありそうだな、と。前々から柳生はなーんかちゃんのこと「こいつもうちょいどうにかならんか……」と思ってる節があるなと感じていたのですが、このネタを思いついた時にようやく分かりました。こういうところです(キリッ)
合理的でない校則を守るのはバカバカしい&自分が良いと思ったスタイルにこだわりを持ちつつ、部活は部活、学校生活は学校生活!ときっぱり分けちゃうのが彼女らしいところだなぁと思って書いていて楽しいお話でした。
一番楽しかったのが弦一郎は校則違反する彼女には一層厳しくするところですね!興味・関心が高ければ高いほど彼の厳しさは一定度数増していく……のを幸村くんにツッコんでもらって得る 爽 快 感✩ ワッハッハ!!
愛の痕跡
こういった流行り廃りの話に沿った話を書くと本にする時に収録できなくなるじゃん!とか時代を感じてしまうじゃん!!みたいに思うんですけど、でもSNSは10年以上前からあるしたまには水もののようなお話だってあっていいかなと思ってこういうところでくだらなく盛り上がってるブン太と赤也と仁王くんの流行に敏感な子達を集めてお話させたら楽しいだろうなと思い出来たお話です。
ちゃんは流行り廃りは興味ない割に抑えておくタイプだけれどもマイペースに使ってる感じ、というイメージ。マメなので広報にて常に情報を発信・更新しておく、というのが全然苦にならないタイプ
普段から固定で見てくれる人がいて、いいねとか少しずつ貰っている感じかな。爆裂に人気があるとかインフルエンサーになるには全然素質はないけど
でも、たまに意図せず妙に伸びる投稿をしてしまい本人もアワワワ
はい、わたしのSNSの使い方そのものでございます(笑)
まあでも全体で使うのに蓮二の許可貰ってるんなら炎上もほぼないだろうし平和だろうな~とほのぼのの話なのにブン太がなんだか面白くないなって思っちゃうオチを作ってしまいなんかごめんよブン太。
Impossible Girl Like You
今までで一番血反吐もののお話でした。
夢小説のヒロインちゃんのお誕生日祝のお話なんて昔はあんまり見なかったじゃないですか?ちゃんも詳細設定を表に出したし、じゃあお誕生日祝ってもらってもいいか~と軽く考えて書き始めたわたしが大馬鹿でございもうした。
普通頭を痛めて出てきた子が祝われるのはハッピーな話になるとは思うんですが、銀幕のちゃんはわたしの分身なので十何年抱いていた悩みを投影させて書いたお話になりました。
実はわたし、プレゼントを貰った時にどうやって反応すればいいか分からなかったんです……(ホラー)
実際にお話に書いてあるとおり、貰えば嬉しいし後で使って便利だったなぁ!ありがたいなぁ!となるんですが、自分のこだわりの強さが原因で大人になるまでのプレゼントは喜ぶフリをひとまずするというトンデモ外道
タイトルのImpossibleは頑固で意固地な人にも
"You're impossible."のような用法で使うのです!言われたら言動に気をつけろ(お前しか言われないよ)
選んでくれた思いとかかけてくれた時間とかそういうのに有り難みを感じなさいってそういうことでしょう?!とは分かってる、分かってるんだけど……。となりつつ十数年、最も嬉しい誕プレは手紙や絵と気づきました。分かりやすく想いが綴られてたり、想いがこめられた絵って昔から貰うのが大好きで、手紙は勿論、小学生の時に活動していたお絵かき掲示板で貰った絵のデータもまだ全部取っておいてあるんです。お話の感想もその一つで大切に取っておいてありますし、貰ったお話なども。あと手紙や絵だとかさばらないしな!!(ザ・リアリスト)
というわけで、自分は人から貰うものが嬉しくないんじゃないか……と真剣に思い悩んでいた時期もあったのですがそんなことは全然ありませんでしたのよ、ということでアウトプットしたのですが蓮二は分析する人間なのでそこを書くのが大変だった……。自分の見たくないところや嫌なところを観察されてるんだぜ?!嫌に決まっておろう
あと単純に柳蓮二を理解しようの回・第一回だったのでそれもしんどかったです。蓮二は大好きなキャラなんですが、分からん……柳蓮二という男が……分からんよアタイは……。と迷走しまくり、俳句の本などを読み漁って雅な彼のことを理解しようとした 必死
結果、俳句の本が良かったですね!彼のことを少し理解できたような気がしないでもない(まだ自信がない)
そしてオチの弦一郎のポンコツ具合は書けてて楽しかったです。弦一郎をギャグとして使うなとか原作以外の媒体で言うくせにこの人オチによく使いまくってまっせ ドがつく横暴筆者
いやでもわたしが言いたいのは生半可な丸い真田弦一郎でギャグを展開しようとするな、真田弦一郎はいつだって真剣で真面目にやってるんだぞ!!という思いなので……オチとか言ってごめんね、ちゃんと弦一郎も真剣に考えて四字熟語プレゼントしてあげたんだよね……、うんでもそれは彼女にあげるものとは違うと思うんだよな……
でもそこが弦一郎の好・き・な・と・こ♡♡♡♡(取り返しのつかん大馬鹿者)
You're My Valentine!
バレンタインのお話って書いたことないので、自分が男子テニス部のマネージャーだったらどうするかなーと思ったところみんなのモチベアップのために全員分のチョコを包むということでした(笑)
それにしてもレギュラー全キャラ出すと文字数多くなることこの上ない!高校生の時に弦一郎の誕生祝いに抹茶ケーキを作ったのを覚えてます。懐かしいなぁ〜。
あれ、でもそういえばマネージャーとか関係なくわたしバレンタインにクラス全員へ配る2ホール分のチーズケーキとか作ってたわ。
モチベとか関係ない そういうことが趣味の人間
だからちゃんも仕事の一環としてやってるけど、多分楽しいんだろな!筆者なのにいつもなんだか自信無げな発言してしまう すべてが多分
ちゃんの言葉にもよく"〜"か"ー"という伸ばし棒が使われてるんですが、言い切りの形を取るときついと周りから思われてしまうのでちゃんとわたしの口癖は「かも〜」とか「多分」という裏話でござんした
自分でもこの話はキュートなお話に仕上がったかな、と思って大いに満足♡
どの星だろうが追いついてみせよう
このお話はユーミンの"ベルベット・イースター"とアナ雪2の"When We're Together"をメイン曲にして書きました。タイトルにWhen~の方の歌詞の一つが入っていますが、この和訳をどうするかを一番悩みました(笑)
情景描写に大好きな冬の素晴らしさを散らせたらいいなと思ってそこを頑張って描いた作品です。
副題は「ビロードに包まれたエイレネよ」ですが、それではエイレネは一体誰か?といった時に安易にちゃんかもなぁと思ったけれど、ちゃんじゃないかもしれない。でももしかしたら今回の幸村くんにとってはちゃんかもしれない(どっちだ)
それと彼にとって宝物のようなお話を書きたいなと意識しました。お誕生日だし、幸村くんの全快を祝って!と改めて思った次第 そう思うとなんだか泣けてきた
ちゃんが幸村くんに手作りのものをプレゼントとして贈っているのは幼馴染故です。弦一郎にはまだ手作りのものを自信持ってあげることはできないと思うんだよな~。早く手作りの物をあげることができるようになるまで上達すると良いね、と思いつつそれはいつ来るんだとも思う ちゃんはお店のものに見えるようにならないと弦一郎にあげようと思わないかもしれない
ちなみにケーキを食べたいのは幸村家の女性たちとちゃんだと思って書いております。幸村くんにとって家族と大事なひととき、ちゃんとの日常の戯れとなっていれば書いているわたしにもこれ幸い。
大事なテーマとしては幸村くんの中でどれだけちゃんが'家族'なのかとも意識して書いたお話でした。