それはもう熱のこもった視線でアンタを射止める。ずっと前から上から下まで舐めるように見つめていた、アンタ。俺がこんなにアンタを見つめてるんだ、もう知ってんだろう?アンタだって俺が欲しいんだろ。こんなに情熱的に人を愛したことなんてない。短く切られたスカートだってレースで縁取られ隠されたやーらしい場所を俺に見られるためだろ?これ以上俺の欲をかきたたせんなよ。挑発してんだろ?俺は試されやしない。白い太ももが俺に何度もわざとらしく晒されるのを何度も目にした。俺を上から見下げてるのだって分かった。ちげーんだよ、俺がアンタを見下げてんの。もうそろそろ焦らすのやめたら? その唇思うがままに舐めてやっからさ、もうめんどくさい色仕掛け、やめたら?俺が全部暴いてやっから、その胸も、その肌も、上から下までぜーんぶ。愛してやるからさ、痩せ我慢体によくないぜ。あーあ、それは俺の方か?我慢してるつもりないけど。アンタは脱兎のごとく俺を狼として追わせてるつもりだけど俺がそーさせてるだけ。アンタは気づいてないだろ?俺がアンタを俺を追わせてるの。そう、そう、その色目。溺れてるのはアンタ、俺じゃない。媚薬を含んだ俺の香り、アンタは知らないまま嗅いで追っかけてるだろう。俺の全てが欲しいんだろ、そうだろ?ヤりたいこと我慢しないで言っちゃえよ、どうせならそんなみっともない辱めを俺から受けろよ。もっと身勝手に俺を求めりゃいいじゃん、何怯えてんの?そうやって俺を誘うように仕掛けてきて。そんな仕掛け全部無駄だっつってんだろ。その皆の前で平然としたポーカーフェイス崩すのが楽しみだ。じゃあいつ崩すのかって?今アンタに俺を追わせてるよりもっと俺がアンタを欲しくなった時。その衝動はいつ来るんだって?それはいつだって必然。1、2、3、4って数えたらアンタは次の瞬間もう俺の腕の中。「いつまでそーやって俺で遊んでるつもり?」囲って惑わして脱兎は最早檻の中。俺という手枷足枷つけられて逃げられないアンタはすげえソソる。その白い首筋にくっきりと逃げられないように歯型をつけてやるよ。俺が怖いのか?ああ、それはもう怖いのかもな。それでもアンタは俺を欲しがってるんだろ。俺だってアンタがほしい、でもアンタは俺がアンタを欲しがってる以上に欲しいんだろ、渇望してんだろ?あ、これ最近覚えた言葉。喉の渇きにも似た、アンタの欲情俺が満たしてやっから、だから全部曝け出せって。全部俺の前に捧げて全部俺の思うがままにさせて。俺しかもう受け付けないように身体に毒を塗りこんでやっから。アンタは俺が欲しい、それに異論はないだろ?だーかーら、言い訳とか後からついてくるもんいらないって。性欲とか人間の三大欲求のうちの一つなんだから。自然なことなんじゃん?アンタが俺を求めるのってもう、アンタの頭の中にプログラミングされてんだからさ。素直に欲しいって言っちゃえよ。そしたら楽になれんじゃね?いっぱいいっぱいなんだからそれをゼロにしちゃえよ。まあ、そしたら一生アンタは俺から逃れられなくなるけどな!