Happy Halloween!! 「トリック・オア・トリート!お菓子をくれないと悪戯しちゃうぞー」 「はいはい、お菓子をあげればいいのよね。」 「わーい!リリーありがとー!」 「(現金な子・・・)そういえばシリウスはどうしたの?あなた一緒にハロウィンパーティジェームズ達と開くって行ってたじゃない」 「あんな奴しーらない、それよりリリー、フェアリーゴッドマザーそのものだね!わたし、リリーの親友でいられて尊敬するよ!」 「そんなことでも尊敬されてもねぇ・・・」 「あ、照れてる?照れてる?やだ、わたしも照れちゃうじゃん!」 「はいはい、分かったから・・・ねぇシリウスと喧嘩したの?」 「シリウス?何それお菓子の類のもの?」 「あなたの彼氏でしょう、何とぼけてるの。」 「・・・・・・」 「喧嘩したのね。せっかくのハロウィンなのに。」 「・・・・・・やだ。」 「謝りに行きましょう!こんな可愛い天使を放っておくなんて勿体ないわ!」 「え、ちょ、リリー!」 「リリー、だからいいってば!」 「あら、シリウスあそこにいるじゃない。ほら、行ってらっしゃい。」 「だからっ、リリー!」 「行ってらっしゃい」 「行ってきます・・・」 *----*----*----*----*----*----*----*----* 「・・・何だよ。」 「・・・・・・」 「お前なんか俺に言う事あんだろ。」 「シリウスが言う事あるんでしょ!」 「違うだろ、あれはだなぁお前がリーマスと抱き合ってなんか・・・!」 「だからしてないってば!あれはリーマスがわたしを呼びかけた時に躓いただけだって!」 「いーや、嘘だ!」 「嘘じゃないもん!」 「じゃぁ何だよ、何でお前は笑ってたんだよ!」 「だってリーマスが転んだのが珍しくておかしかったんだもん!」 「ねぇ、君たちさぁ」 「わっ、ジェームズ!こ、怖いよその格好・・・包帯ぐるぐる・・・」 「なかなかいいだろう?僕は透明人間なんだ。眼鏡がより際立つからね。」 「分かんねーよ、そんなん。」 「それよりさぁ、そんな事で喧嘩してるわけ?全くもう、ハロウィンくらいさっぱりいこうよ、さっぱりと。」 「何よ、さっぱりって。」 「やだなぁ、そんだけやっといて気がつかないのかい?君達見てると、ほんとにこう、べたべた暑苦しいんだよね。もう冬も近いのになぁ。」 「なっ、何それ!」 「ジェ、ジェームズ!」 「全くもう、照れ屋さんだなぁ君達は。とにかく僕達はあっちの部屋で待ってるから。あーリリーの衣装楽しみだなぁ!」 「・・・・・・何見てんのよ。」 「お前が見てんだろ。俺は見てない。」 「は?あんた今見てんじゃない。」 「お前だって見てるだろ。」 「・・・・・・何だかもう疲れたね。」 「・・・・・・まぁな。」 「ねぇ、パーティ行こう?リリー達が待ってる。」 「・・・・・・」 「な、に。」 「本当に天使かと思った・・・。」 「え?」 「本当の天使かと思ったって言ったんだよ!」 「え・・・」 「・・・・・・」 「シリウス・・・。」 「ん、」 「ごめんね。」 「まぁ俺もその、悪かったし。」 「ふふっシリウス、本当の吸血鬼みたい。」 「な、それ誉め言葉じゃないだろ。」 「誉め言葉だよ。」 「どんな誉め言葉だよ。」 「・・・かっこいいよ。」 「かっこいいって言ったんだよ!」 「・・・・・・・」 「ほら、行こう?皆待ってるよ!」 「ちょっと待て。」 「ん?」 ちゅっ 「よし、行こうか。」 「〜!!シリウス!!」 |