----------------------------------------------------------------------
Sirius Black
「もしわたしがこれから自殺しようってところを見てしまったら、シリウスはどうする?」
「何、お前自殺願望あんのか?危ないな。」
「違うっ、もしもの話よ!もしもの!」
「・・・・・・そうだな後を追ってやるよ、お前の。」
「わたしを止めないわけ?」
「そう、でもお前は寂しがりやだから独りぼっちで死なせたら泣くだろ?シーリーウースって毎晩毎晩俺に恋焦がれてさ。」
「・・・・・・自意識過剰ね。」
「だから、生きてても死んでもお前は俺の元から離れられないからあんまり現状は変んないってこと。」
「・・・・・」
「どうした、俺の台詞に感動した?」
「シリウス・・・」
「ん?お、おいっ何だ急に泣いて・・・!」
「あ・・・りがと・・・」
「あ、あぁ(あぁこんなんだから俺は生きてても死んでても君を手放せなくなってしまうんだ!)」
---------------------------------------------------------------------
Remus J Lupin
「もしわたしがこれから自殺しようってところを見てしまったら、リーマスはどうする?」
「何とかして君を説得する・・・っていうのが1番いいんだけど、それで君が言う事を聞くとは思えないな。」
「じゃぁ、わたしがリーマスに説得されなかったら?」
「君がそう願うなら、僕が君を・・・噛み殺してしまうかもしれない。」
「その日が満月でなくても?」
「その日が満月でなくても。」
「・・・・・・」
「そして次の満月が来たとき、僕は君の元へ行くんだ。君は満月から僕を迎えに来てね。」
「それではわたしが逆かぐや姫ね。」
「かぐや姫ってあの日本の?」
「そう、・・・」
「どうしたんだい?」
「ごめんなさい、リーマス。もう2度とこんなこと言わないわ。」
「分かってくれてありがとう。」
--------------------------------------------------------------------
James Potter
「わたしがこれから自殺しようってところを見てしまったら、ジェームズはどうする?」
「何で突然そんなこと訊くんだい?」
「何となくよ、何となく。」
「うーん、そうだね・・・君がそんなこと言い出すのはまず有り得ない。」
「もしもの話よ、ジェームズ?」
「もしもでも、有り得ないものは有り得ない。」
「じゃあどうしてそんな根拠があるの?」
「それはね、君は僕の腕の中で幸せを毎日感じているから自殺しようなどと馬鹿げた考えは頭にこれっぽっちもないからだよ?」
「わたしたまにジェームズについて行けない時があるわ・・・・・・」
「あ、嬉しかった?顔が赤いよ?」
「・・・っもう!からかうのも大概にして、ジェームズ!」
「はいはい、でも今君は自殺しようなんて考える隙もなかっただろ?」
「・・・そうね、わたしはジェームズの傍にいられて本当に幸セデス、これでいいでしょ?」
「わっ棒読みは酷いなぁ、傷ついたよ。」
「・・・・・・、嘘よ。わたし本当にジェームズと一緒にいられて幸せだもの。あぁもう口惜しいわ!」
「そこは口惜しいじゃなくて嬉しいの間違いだろう?」
「もう、あなたには本当に敵わないわ!」
--------------------------------------------------------------------
Peter Pettigrew
「わたしがこれから自殺しようってところを見てしまったら、ピーターはどうする?」
「え!えーっと・・・・・・止められるか分かんないけど、頑張って止めてみせる・・・よ、」
「じゃぁそれでも止められなかったら?」
「それでも止めてみせる!うん・・・!分からないけど、じゃなくて止める。」
「わたしピーターがこんなに自信が溢れた顔初めて見たわ…。」
「!」
「ピーター、ありがとう。・・・大好きよ」
「!!」
--------------------------------------------------------------------
Lily Evans
「わたしがこれから自殺しようってところを見てしまったら、リリーはどうする?」
「絶対に止めるわ、だってあなたを失ったらわたしはどうすればいいの?誰と一緒に過ごしていけばいいの?」
「でもあなたには友達がいるじゃない、ジェームズもシリウスも・・・リーマスだってピーターも。」
「でもあなたの代わりは誰もいないわ。それにあなたを失ったら彼らだって嘆き悲しむはずよ。」
「じゃぁそれでもわたしが自分を殺めるのを止められなかったら?」
「わたし、一生後悔する。一生自分を責めて、死ぬまでずっと。彼らだって、そうだと思うわ。」
「・・・嫌よ、リリー。そんなこと絶対しないで。」
「わたしも嫌よ、だからあなたもそんなこと絶対しないで。」
「しないわ、自分が死ぬのならまだしも、親友をそんな境遇に陥らせたくないもの。」
「あら、わたしあなたの親友だったの?」
「わたしは少なくともそう思っているけど・・・リリーが迷惑なら・・・」
「あら、馬鹿なこと言わないで。わたしにとってもあなたはわたしのかけがえのない親友よ。」
「・・・・・・リリー!」
「あらあら、泣き虫ね。もう今日は寝ましょう。」
「・・・リリー、ありがとう。」
「じゃぁわたしからもお礼を言わなくちゃね。」